創作への向き合い方

小説工房

森園知生が向き合うもの

作品の舞台と人

「湘南」を舞台に物語を書きたい。湘南の人々の悲喜こもごもを描きたい。そんな想いから、私の創作は始まりました。


湘南の光と影

湘南は、陽の光あふれる明るいところです。夏の太陽、焼けるような砂浜、サーフィン、ヨット……、そんなイメージが先行しますが、陽が翳り、暗くじめっとした表情を見せるときがあります。たとえば太平洋戦争の爪痕(特攻基地だった洞窟)、中世の墓(やぐら)、谷戸……。そして、夕暮れ時の岬や浜、谷戸の奥にたたずむと、ここはトワイライトゾーンではないかと感じることがあります。そんな湘南の光と影を描きたいと思っています。


戦争

戦争は起こしてはならない」と思っています。
でも「戦争は嫌だ」という気持ちだけで戦争を防げるとも思っていません
それが作品を書く上でのジレンマであり原動力でもあります。


歴史の真実

歴史小説を書いたとき、「それは史実ですか?」という質問を受けることがあります。
史実(過去にあった事実)はタイム・マシンに乗って見てこない限り、だれにも分からないものです。歴史学者が推定した「定説」といものはあります。しかし「定説」は、ときに覆されることもあり絶対ではなく「史実」でもありません。
複数の古文献、考古資料等により歴史上ほぼ明らかとなった事象を点とすれば、点と点を繋ぐ線は、人物の置かれた状況から、おのずとその行動と結果が見えて来ます。その点と線を描きとるのが、私にとっての歴史小説です。
   


  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事一覧

サイト内検索